戸賀敬城の「イマ」を垣間見れるサイト。「トガナリ。」

雑誌をバリバリやっていた頃に、編集部員や外部のスタッフさんが持っているのを傍目にしていたイケアの「キャリーバッグL」。カメラマンさんのアシスタントや、スタイリストさんなど、あまりにも見るから“流行っているのか?”ミーハー心を沸々とさせていたんです(笑)。
たまにツンデレで「格好悪いな、ラグジュアリーじゃないな」なんて言ってしまったものだから、アシスタントに頼んで手に入れることもできなくなって…。かさばる荷物を紙袋に入れながら“持ち手が食い込んで痛いなぁ”とか、雨の日に破けて不格好なところを見られてしまったり。そんなある日、J PRIMEのフジクラが撮影商品の受け渡しのために持ってきたのです!
「こんなの持ってきちゃって(勘弁してくれよ、なニュアンスで)」言いつつも、しばらく使っていたらやっぱり良くて。「これくれよ」って連絡しましたね(笑)。


頑張っていない、というのが洒脱なんだと思います。私物のエルメスをゴソッと入れて、ロケに行くのはなんだか不思議な感覚ですが 、ビニールシート素材は雨風が入らず非常に便利。ラグジュアリーばかりを追い求めてきた僕ですが、それが全てという訳もなく、当然ダメ出ししたいときもあるし絶対に手を出さないモノだってあるんです。そこで重要になってくる“審美眼”は、善し悪しを知っているかどうかの知識に依存するでしょうし、長きに渡り愛用されるイケアという正解を知ってこそ、エルメスの良さを物語れると思っています。
食わず嫌いは損を見る、いまじゃ愛着たっぷりめちゃくちゃお気に入りバッグです!
同じ素材で様々なサイズ、色柄が出ていて、撮影前のフジクラ来訪を楽しみする始末(買いに行けよ笑)。これを持って街を歩くことはないんだろうけど、もしそんなシーンを見かけたら……。そっとしておいて欲しいかな。本人は多分、ウキウキしていると思うので(笑)。
やっと手に入った“頑張らないオシャレ”
イケアの「キャリーバッグL」
戸賀の愛着
ながらくメンズファッションシーンに身を置く戸賀による、自腹を切って買った『私的名品目録』を認めて参ります。とはいえ、様々な媒体で語られているような、客観的なアイテム紹介をするつもりは毛頭ありません。完全主観の“徒然なるままに”スタイルで、戸賀にとってのお気に入りポイントやエピソードを盛り込んだ“愛着”の深掘りができればと思っております。