戸賀敬城の「イマ」を垣間見れるサイト。「トガナリ。」
戸賀が最も愛した旅行用ボストンのひとつ、ルイ・ヴィトンのキーポル。中でも珍しい、サッカーボール柄のこちらは2018年のW杯を記念した限定バージョンです。先に言っておきますが、特段「サッカーが大好き!」というわけではありませんよ(笑)。確かに普段から、スポーツ観戦は大好きだし国を代表するような“絶対に負けられない戦い”は欠かさずチェックしておりますが。
戸賀が常に選択するのは「そのブランドのデザインになっているか」という点に限ります。特にルイ・ヴィトンの代表柄はこれまで数々のデザイナーとのコラボレーションで、様々なモディファイがなされてきた。さらに、トレンド的にハイファッションとスポーツブランドとのコラボレーションも増えてきたように思います。そりゃあせっかくのコラボですから、自分たちの“良いところも要素に加えましょう!”という話になるのでしょう。そうすると、生粋のルイ・ヴィトン ラバーな戸賀からすれば、ルイ・ヴィトンの良さを少し抑えなきゃいけなくなるワケです。もっと言えばルイ・ヴィトンの定番柄を一度ぶっ壊して、再構築する…~的なストーリーをかぶせて自分たち(個性)を出してくる。そこにはルイ・ヴィトンの解釈は入ってこない(気がしちゃう、ってハナシです)。
トレンドを否定するつもりは全くないし、トレンドを追いかけてきた30年でした。ただ、良くも悪くも年齢を重ねて、いいだけ定番にも触れてきた、おまけに戸賀ですよ(笑)? そう思って今一度、このキーポルをご覧くださいな。100%混じりっけなしのルイ・ヴィトンの“遊び心”ってなワケです。この手のデザインは決して『変な人』にはならないし、ギラついたオヤジにもなりえません。
ネームタグの刻印は、購入したミラノのお店その場でやってもらえました。本来刻印してもらうのは2文字1色なのですが、イタリア人の売り子をそそのかして勝手にトガッチの略で「TGC」の3文字、イタリアンの国旗に合わせた3色で(笑)。大満足でSNSに投稿したのですが、そんなサービスは受け付けていない!ってんで、当時ジャパンの担当者から「ブログにあげないで!」とお灸を据えられました(笑)。 あとでその店員が怒られるかもしれないから、これまであまり露出せず沈黙を貫いておりました(そろそろ時効?)そんなエピソードもすごく良いなぁ、って思っています。老舗のビッグメゾンなもんだから当然店員もお堅いイメージじゃないですか? だけども、話しているうち仲良しだけに…と、そんなサービスをしてくれたワケです。とても素敵な土産話になったしブランドへの愛着もひとしおってもんです。
なんだか真面目なハナシになりかねないので白状しますが、そりゃあ単純に「サッカー選手ってモテるよなぁ(なんだか格好良いな)」って思って手を伸ばしましたよ(笑)。
より一層好きになる“遊び心”の解釈
ルイ・ヴィトン「2018FIFAワールドカップ限定 キーポル」
戸賀の愛着
ながらくメンズファッションシーンに身を置く戸賀による、自腹を切って買った『私的名品目録』を認めて参ります。とはいえ、様々な媒体で語られているような、客観的なアイテム紹介をするつもりは毛頭ありません。完全主観の“徒然なるままに”スタイルで、戸賀にとってのお気に入りポイントやエピソードを盛り込んだ“愛着”の深掘りができればと思っております。