戸賀敬城の「イマ」を垣間見れるサイト。「トガナリ。」
ロレックスって決して「ラグジュアリーではない」と思っている節があって。世界観はどちらかというとスポーティで、タフに使ってしかるべし。頑張れば手に入る価格帯も相まって、カジュアルに着けることが多いからかもしれません。とはいえ、中の機構やブランドの逸話は、世のウンチク好き達をお腹いっぱいにしてくれるし、これだけ世界中から愛され、憧れを抱かせるメーカーはほかにないのも事実です。
戸賀もロレックスに首ったけな一人で、学生時代にデイトジャストのボーイズを着けていたころからの付き合いになりますね(当時付けていたデイトジャストは、いまおふくろが着けています)。社会人になる頃にはシードゥエラーやエアキング、サブマリーナにも手を出しました。とりわけ思い入れの強いのがこの「コスモグラフ デイトナ」。20年以上前になるけれど、当時から「欲しいと思っても買えない」代物だった憧れのデイトナに、高級時計の“お手本”的機構である『エル・プリメロ』が採用されたモデルです。
決してラグジュアリーじゃないんだけど、『ラグジュアリーの人たちからも愛されている』から面白い。(20年前当時)100万円しないのに、ポルシェ911のオーラを纏って、きちんと画になる…。そんな、八方美人というか全方位的に最強な時計って今も昔もなかったんですよね。しかも、購入したときのエピソードが1クセも2クセもあって(それはまた別の機会にしますが)愛着もひとしお。同時に“ラグジュアリーの世界って面白い”と本気で思うようになりました。戸賀にラグジュアリーを教えてくれた、そんな存在なのです。
思い入れの強いデイトナの、エル・プリメロという最高傑作を手に入れた者としての使命感が働いて、最近モデルチェンジした現行モデルも(運よく)手に入れました。「エル・プリメロのモデルは、この『クラスプ』が違うんですよね!」時計好きのカメラマンさんにウンチクを教わりながら、新旧の最高傑作を見比べて、新しいラグジュアリーの面白さに気付かされたりもして。本当に、教わることの多い時計です(笑)。
ラグジュアリーを教えてくれた“非ラグジュアリー”の最高傑作
ロレックスの「コスモグラフ デイトナRef.16520」
戸賀の愛着
ながらくメンズファッションシーンに身を置く戸賀による、自腹を切って買った『私的名品目録』を認めて参ります。とはいえ、様々な媒体で語られているような、客観的なアイテム紹介をするつもりは毛頭ありません。完全主観の“徒然なるままに”スタイルで、戸賀にとってのお気に入りポイントやエピソードを盛り込んだ“愛着”の深掘りができればと思っております。