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#17「ブレゲの「スースクリプション2025」は“覚悟の証”な最高傑作!」


毎年1本、奥様からお許しを得て“コレ”という腕時計を手に入れる
それをモチベーションに1年間仕事に励むのが編集長の流儀なのですが
今年まさに“コレ!”になりそうなブレゲから
何やらスペシャルな1本がローンチに。

本日公開のトガブロ。にて
ご紹介にあずかりました腕時計無知男(うでどけい・むちお)もとい、スタッフ田村。
編集長ご指摘の通り、オフィス戸賀に努める身にも関わらず「ブレゲ クラシック スースクリプション2025」いったい何がスゴいのか…?さっぱり分からなかったのでした……(笑)

 

2025年05月05日

タイトル「ブレゲの「スースクリプション2025」は“覚悟の証”な最高傑作!。」

 


多くのウォッチブランドのアニバーサリーイヤーである本年
“今年の一本”にと狙いを定めているのがブレゲ
 
なんと1775年創業、つまり今年で250周年! 

スタッフ田村タム) いわゆる「世界五大時計ブランド」と称されるブレゲは、トゥールビヨンや永久カレンダーといった数々の複雑機構を発明。もともと“業界に革新を巻き起こしてきた”という側面があるのですね

戸賀編集長トガ) そうだな、もとよりブレゲに「業界初が多い」革命児なイメージを持っている有識者は少なくないだろう

 

クラシックな見た目は、ブレゲの長い歴史の中でも特に重要な意味を持つ

同名の懐中時計をデザインソースとしている

 

タム そもそも「スースクリプション」という懐中時計は有名なのでしょうか?



トガ もう少し詳しく歴史を紐解く必要があるね。ブレゲは、元々パリで創業しているんだが1793年から約2年間、フランス革命の戦火から身を守るためにと一度スイスに戻っているんだ。その前にすでに時計職人としての名は売れていたんだが、この「スースクリプション ウォッチ」はデザインや技術力だけでなく、製造方法や販売手法においても革命的なことをして、多くの人が知ることになったし、異例の売れゆきだったらしい


ホワイトエナメル文字盤に単針というシンプル?ピュア?なデザインは

当時の「スースクリプション」そのもの

さらに奇しくも同タイミングで発表となった新しいオリジナル合金「ブレゲゴールド」が採用されている。

 


トガ ホワイトエナメルに青焼きの単針は、ソースを忠実に再現している。5分刻みに区切り線が描かれて、ちゃんと時間が読める設計なんだ


タム きもち傾いた「ブレゲ数字」も、穴が開いたユニークなデザインの「ブレゲ針」も初代考案の革新的アイデアですよね!

ほかにもブレゲ初!

スウォッチとAPが共同開発した新素材「ニヴァクロン™」によるヒゲゼンマイ

チタンを主成分とする非磁性合金ゆえ、温度変化や磁場にすこぶる強くなった!



トガ これも実は面白いところ。ヒゲゼンマイという初代が発明したギミックを、スウォッチの最新マテリアルで仕立てたというのがポイントなんだ

タム そっか! ブレゲはスウォッチグループだから250年をかけた“新旧のコラボレーション”というワケですね!

トガ そう。一方で、美しくも繊細かつ複雑であるからこそ“防御力”に課題意識があったブレゲが、弱点を克服した!という意気込みを感じるよな

 特筆すべきは、ケースバックのエングレービング
古い、手動のパンタグラフを用いて一つひとつ彫られているのだとか!
 
内容は、初代ブレゲが「スースクリプション」について語ったカリグラフィー
ロマンチックだし、途端に素敵に見えてくるなあ!


タム よく考えたら、これも超がつくほど高等技術が使われていそうですね。表面のエナメルなんて、ちょっと加減を間違えたらヒビが入ったり、割れてしまいそう

トガ その通り! いかにこのタイムピースが一つひとつ繊細に作られたスペシャリテかわかるよな

実はフェイス面にも、同様の手法で刻まれたシークレットサインが!?
 
※オジサンたちの肉眼では絶対に捉えられないが、6時位置に「Souscription」とシリアルナンバーが刻印されています





タム カメラでとらえることは、限りなく不可能でしたね(笑)

ずっと見ていられる(笑)
左右対称にゼンマイを配置するムーヴメントも
クラシックなモノづくりを連想させますね


トガ いまでこそ、多くのマニファクチュールやメゾンで“本社に送ってメンテナンス”が可能になっているが、ブレゲ創業の時代はそんな簡単にはいかなかった。そこで初代が考えた“街の時計屋さんでも直せる”ギミックというが、ここで話している「左右対称の配置」だ。ぱっと見るだけでなんとなく“こう直せばよいのかな?”が分かるようにしたんだな。複雑に作用しあうゼンマイを、配置するだけでなくほぼ完ぺきな対称位置にする。途方もない計算の上に創り上げられたのが「スースクリプション ウォッチ」だったというワケだ。



タム 見た目の美しさもさることながら、中身も完璧な“イイ女”てなワケですね!

トガ 普段ならツッコむところだけど、こればっかりは否定のしようがないな(笑)

メモリアルイヤーだから、まだまた新作でそうな予感? がするものの
買い時を見極めたい今日この頃なのです(笑)


トガ 何を隠そう、そもそもこの「スースクリプション2025」は250周年を祝う記念時計の“第一弾”として発表された。このあとどんな至宝が出るかはわからないけど、期待せずにはいられないよな

タム 確かに「スースクリプション」に心が揺らいでいる感じですか?(笑



トガ まるで美術品のようなクオリティなんだけど【絶妙にラウンドしたサファイヤグラス】や【芯なしのアリゲーターストラップ】など着用してはじめて理解できる魅力もあるんだ

タム 盛りだくさんですよね。発表会では、こだわりの香箱も実物を見せていただきましたね!



トガ そうだな、これも当時モノにオマージュした逸品でモロッコ製レザーケース。
ブレゲってシリアルにもこだわっていて、今回は2桁のアルファベットが「MS」で統一されている。

タム そうですね! なんでも「Montre de Souscription」の略だとか。歴史を知っていると、より面白く感じますよね

トガ ブレゲのウォッチナンバーは被りが出ないようにしているし、必ずしも連番になっている訳でもない。つまり、ここに書いてある「No992」は“番目”ではなく、あくまでもこの個体の名前ともいえるってこと

タム そう考えると「もう少し早めの番号が良かった」ってならなくて良いですね!

限定ではないが、作りこみから考えて

そうそう何本も出るわけじゃあ、ない

節目の年に、新しい業界の歴史を創りそうなブレゲの新作



トガ 「限定何本」とは発表されていないものの、一つひとつ手作業の工程が多いため明らかに大量生産はできないだろう。

タム この辺も、初代ブレゲの売り方に忠実なのが好きな人には胸熱でしょうね(笑) 間違いなく、これからブレゲの中でも重要な立ち位置になるであろう名作ウォッチであること、理解できました!

トガ お前ももう、ブレゲのファンになってるじゃない(笑) 銀座で行われた発表会。ついでに店頭に出ている腕時計も見させてもらったのか?




タム モチのロンでございます! やっぱり“ブレゲ解釈のラグスポ”なマリーンに見惚れちゃいます

トガ もう何度もブログで触れているけど、タイプXXは何度見ても神々しいなあ… てな具合に、新旧どちらもそれぞれに魅力があるな!

単純に新しいものだけでなく
また伝統の技法に頼り切っているわけでもない
ブランドのDNAを上手く踏襲しながらも、常に最高傑作を更新していく
そんな“覚悟”を感じる


タム 常に最高到達点を更新し続けているブレゲが、1795年に後の長い歴史を作ることになる“幕開け”として出したウォッチが「スースクリプション」だった

トガ そして250周年を迎える今年、おなじ名の時計を出すこと意味、少しは理解できたかな? ブレゲの本気、そういうワケです!

ブレゲ クラシック スースクリプション 2025BH/28/9W6

7,359,000円(税込)

トガブロ。再読委員会

トガナリ。編集局のスタッフと共に、戸賀編集長が15年以上もしたためている『トガブロ。』を読み返そう!という編集企画。

10年前はどんなファッションがトレンドで、編集長はどんな時計をしていたの?など今だからこそ思うことがきっとあるはず。という大義を背負って、シンプルに“他人の日記を読みたい”というハラハラしちゃう連載です。これで、貴方も共犯ということで…悪しからず。

 

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